【HTMLのお勉強】HTMLを構成する7つの基本構成要素:リンク(インライン要素)
前々回は「画像」のお話をしました。
覚えてますか??
少しおさらいをしておきましょう。
画像には大きく分けて2種類あると考えます。
- 意味のある画像
- 装飾のための画像
「意味のある画像」とは、写真や図、つまりaltを入れて説明ができる画像を指します。
「装飾のための画像」とは、背景やアイコン表示、罫線など、装飾をするための画像です。
そのままですねw
でも、この概念が重要なんです。
前回の内容を踏まえて、下記をもう一度みておきましょう。
「HTMLを構成する7つの基本構成要素」
- 見出し(ブロック要素)
- 段落(ブロック要素)
- リスト(ブロック要素)
- 表組み(ブロック要素)
- 画像(インライン要素)
- リンク(インライン要素)
- グループ化(ブロック要素・インライン要素)
ようやく「画像」までお話が終わりましたね。
これまで、理解していただけたでしょうか。
残すは「リンク(インライン要素)」と「グループ化(ブロック要素・インライン要素)」のみ!
もうしばらく、お付き合いくださいね。
では、本日は「リンク(インライン要素)」についてです。
リンク
WWWの一番の醍醐味が、この「リンク」の仕組みです。
HTMLをよりよい文書にするには、欠かせない機能なのです。
これらを踏まえて、仕様書(日本語訳)を見ていきましょう。
仕様書には、こう書かれています。
他の多くのマーク付け言語とHTMLとを分かつ最大の特徴は、HTMLがハイパーテキスト及び対話的文書の機構を供えている点である。
つまり、それぞれの文書をつなげることができる。
それが「リンク」の役割なのです。
リンクは、始点側アンカーから出発し、終点側アンカーを指し示す。終点側アンカーは、例えば画像、ビデオクリップ、サウンドバイト、
プログラム、HTML文書、HTML文書中の1要素など、
どんなWebリソースであってもよい。
とあります。
リンク先はどんなリソースが来ても良いことになっています。
これが、HTML文書が存在する意義とも言えるでしょう。
普段、何気なく使っている「リンク」。
何のために存在するか?を考えた時に、その意義が見えてくるのです。
また「リンク」のもうひとつの用法として「関係性を示す」というものがあります。
リンクの最も一般的な用法は、他のWebリソースを取得することである。しかし、著者は、単に「関連リソースを訪問するにはこのリンクを
アクティブにしよう」というだけでない形のリソース間の関係性を表現する
リンクを、文書に挿入し得る。
なんのこっちゃわかりませんねw
実例を出したほうがわかりやすいので、下記をご覧下さい。
<HEAD>
<LINK rel="prev" href="chapter4.html">
<LINK rel="next" href="chapter6.html">
</HEAD>
<HEAD>の中で良く見られる、上記の記述。
これは、記述されている文書との関係性を表した「リンク」になります。
前のページの文書、次のページの文書を記述することによって、
他の文書との関係性が見えてくるのです。
一般にブラウジングする人には、特に影響のないものなのですが、
検索エンジンやその他機械にとっては、認識できる記述なのです。
こういう使われ方も「リンク」の特徴でもあります。
※Operaのブラウザで見ると、この関係性がわかるようになっています。(設定が必要かも)
※興味がある方は、お試しください。
「リンク」ひとつを紐解いていくと奥が深い内容になります。
普段、何気に使っているホームページも、この「リンク」がなければ機能しません。
ただの文書になってしまいます。
繋がることが、いかに大事か。
文書も、人も、仕事もしかり。
すべてはつながりの中で機能するのです。
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これが、本質。
なので、WWWの根本とも言える「リンク」の仕組み。
ぜひ、この機会に「リンクの存在する意義」をしっかりと捉え直してくださいね。
そうすれば、WWWのことも、徐々にわかってくると思います。
これで、あなたもプロフェッショナル!
それでは、また次回!
※HTML4.01をベースにお話をしています。
※WWWとは、World Wide Web の略です。