【レポート】UXワークショップ「コンテキストの理解と実践」
https://uxdt.connpass.com/event/55537/
2017年4月28日に、TAMにて行われました、UXワークショップ「コンテキストの理解と実践」に参加してきました。ワークショップ形式の勉強会で、東京から講師の大本あかねさん、菊池崇さんがこられてました。
結論から言うと、UX大事〜ということ。その中でも、今回はコンテキストをピックアップして進められました。いやはや、ワークショップには、未だに慣れないですが、実際に参加者と意見交換するというのは、勉強になります。
コンテキストとは
コンテキストとは何かと言うと、イベントページにはこう書かれています。
コンテキストとはプロダクトとユーザーの接点やユーザーの置かれた状況などを指します。 Webサービス、インタラクションデザインにおいてコンテキストは重要です。
コンテキストは主にデバイス、環境、時間、行動、個性、場所、ソーシャルなどの切り口を考慮し、デザインに取り入れます。より詳しい情報は以下記事をご覧ください。
記事というのが、こちら。
- 第1回: コンテキストの落とし穴
- 第2回: デバイスの多様化によって必要となる視点
- 第3回: 環境からデザインを逆算する
- 第4回: 時間軸の中で必要とされるものとは?
- 第5回: 受動的か能動的かを意識して体験を考える
- 第6回: 個別最適に、パーソナルスペースを考慮しているか?
- 第7回: 場所情報を用いるリスク
- 第8回: ユーザーの周りにも人がいることを意識する
- 最終回: コンテキスト・デザインの5原則
僕が担当したパートは「 第7回: 場所情報を用いるリスク」です。
場所のコンテキスト
箇条書きですが。。。
- 「場所」を知るにはモバイル端末等を利用することが多い
- スマホからの検索の33%が場所によるものという結果がでてます
- 移動しながら使うことが多い
- 自分のいる場所を特定するので、個人情報として知られるのが嫌という人もいる
- 合意を得るにはどうすればよいか?という問いかけをされていた
モバイルの誕生でコンテキストがかわってきました。場所が、家の中だけでなく、外でもWebに繋がる時代です。さらには、GPSなどで、場所が特定されてしまう危険性があります。便利に使えるようになった反面、リスクもあるということを学ぶことができました。
その流れで、「マイクロモーメント」の紹介をいただきました。「マイクロモーメント」とは、「人々が何かを欲した瞬間に行う、モバイルデバイスでの検索行動」とのことです。ちなみに、Googleが提唱しています。詳しくは、記事を参照してください。
ストーリーが大事
「ストーリーテリング」という手法を教えてもらい、サイト設計時に考えれることができれば、より良いサイトやサービスをつくることができそうだなと思いました。ワークショップの中で、書籍「ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方」を教えていただき、こちらも購入して読んでおります。
ストーリーテリングとは、「ユーザーの行動シーンをストーリーとして作っていくもの」という説明がありました。ドラマや映画にも
そして、「アクセシビリティ」とも密接に関わってるんだなと、UXの「コンテキスト」を勉強して感じることができました。「アクセシビリティ」は偉大w「アクセシビリティ」を学ぶにあたっても、この「コンテキスト」が非常に重要になると思ってます。
今回の僕の発表の中でもありましたが、「場所」という「コンテキスト」を考えた時に、太陽の下でスマホの画面を見るのと、家の中でスマホの画面を見るのとでは確実に変わってきますからね。その視点を持つことができれば、さらに良いサービスやプロダクトを作っていくことができるのではないでしょうか。
まとめ
ワークショップのように、意見を述べて、ディスカッションするっていう文化が日本にはまだ根付いてないなという印象です。場慣れもしてないし、経験値も圧倒的に少ない。ワークショップは積極的に関わっていくことで、自分に返ってくるんだと実感できました。
サイト設計するにも、プレゼンするにも、たしかにストーリーは大事だなぁと改めて気付かされました。いままで、そこまで考えてなかったので、今回の経験は大変良いものになりました。特に、ワークショップは、座学や本を読んだだけでは得られないものなので、今後も社内勉強会に取り入れていきたいです。
おわり。