【Web制作の現場】小畑式マークアップ術:アーキテクチャダイアグラムからの実装
前回紹介させていただきました「アーキテクチャダイアグラム」について、
さらに掘り下げていきたいと思います。
前号を見逃した方は、バックナンバーよりご覧ください。
アーキテクチャダイアグラムからの実装(その2)
前回は、「一瞬でディレクトリ構造を作る手法」をお伝えいたしました。
ざっくりとしかお伝えしておりませんが、感じはわかったのではないでしょうか?
今回は、「一瞬で全ファイルを生成する方法」をお伝えいたします。
それでは、詳しく見ていきましょう!
(準備するもの)
- アーキテクチャダイアグラム
- csvファイル
- HTMLテンプレートファイル(パターンがある場合はその分準備する)
- bpTran( http://goo.gl/WQFtt )
- KanjiTranslator( http://goo.gl/LwR0J )
※この手法はWindowsマシンが必要です。
【ステップ1】
テンプレートとなるHTMLファイルを制作します。
この時に、「モジュール」という考え方が必要です。
それぞれの構成要素を「部品」としてとらえます。
HTMLを構成するのは、パズルのようなものです。
このパズルを完成させるのに「部品」が必要になってきます。
この時に注意して欲しいのが文字コード。
bpTranがshift-jisしか扱えないので、テンプレートファイルはshift-jisで制作することになります。
【ステップ2】
HTMLテンプレートができたら、HTMLファイルに入れ込みたい内容をcsvファイルにまとめていきます。
アーキテクチャダイアグラムの「ディレクトリマップ」を活用します。
csvファイルには「変数」と「値」を入力していきます。
変数は、日本語でも英語でもどちらでもかまいません。
例)
変数:見出し
値:会社概要
このcsvファイルの作り方で、今後の作業効率が変わってきます。
事前に設計を行うことで、少ない労力で最大の成果を得ることができるのです。
【ステップ3】
HTMLテンプレートとcsvファイルができたら、保存用のフォルダを用意してbpTranを実行!
【ステップ4】
一瞬で大量のファイルが生成することができます。
あとは、細かな調整を行なっていくのです。
※文字コード変換とか、各ディレクトリに振り分けるとか。
今回のポイントは、
設計にどれだけ時間を掛けれるか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
です。
自分の手をなるべく動かさずに、大量のページを生成できるこの手法。
実際にコードを書く前に、サイト全体を見渡して、どこが共通か、どこがイレギュラーか、など「部品」を洗い出していきます。
コードを書くだけが、マークアップデザインエンジニアのお仕事ではありません。
今時のコーダーは、頭で考えられるようにならないとダメなんです。
文字ベースですと、なかなか伝えづらい部分ではあるのですが、雰囲気だけでも、感じ取っていただければと思います。
あとは、実際にご自分で、触ってみてください。